製品に使用されている主な原材料


鋼材
ステンレス鋼材
表面処理(めっき)
樹脂
ゴム


鋼材
SS400
●JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材。
●建築・橋・船舶・車輌その他の構造物用鋼材です。
SPHC




●JIS G 3131 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯。
●鋼板の生産方式である熱間圧延で作られた鋼材を最終製品として仕上げた製品。
●軟質で一般加工用・深絞り用加工までできる汎用鋼材です。
●用途は、自動車、家電、建材など。
●基礎的部材として、冷延鋼板類や表面処理鋼板、軽量形鋼等、次工程製品の原板
  と
して使用されています。
SPCC




●JIS G 3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯。
●熱間圧延された鋼材を常温で圧延して板厚を薄くした鋼材を最終製品として仕上げ
  た
製品。
●熱延鋼板より薄く、厚さ精度が高く、表面が美しく、加工性にも優れています。
●用途は、自動車、家電、建材、事務機器など。一部は溶融亜鉛めっき鋼板
  (SGCC)用
の素材としても使用されています。
SGCC

●JIS G 3302 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯。
●冷間圧延鋼板(SPCC)に溶融亜鉛めっきが施された製品。
●用途は、自動車、家電、建材、事務機器など。

 〈参考文献〉 1. 日本製鉄株式会社 HP https://www.nipponsteel.com/index.html
             よくわかる鉄づくり 「バーチャル工場見学」
          2. 日本製鉄株式会社 「熱延鋼板」 「冷延鋼板」 「亜鉛鉄板・シルバージンク」 製品カタログ
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ステンレス鋼材
SUS304




●Cr 18%、Ni 8% を含むオーステナイト系のステンレス。
●鋼の表面に生成する不動態皮膜が、さびの進行を防ぎ優れた防食性能を発揮します。
●非磁性で磁石につきませんが、、「厳しい曲げ」や「絞り」などの冷問加工の際には加
  工部分が磁性を示すことがあります。
●一般の鋼に比較すると極めてすぐれた耐食性を有する材料ですが、特定の環境、使用
  条件の下では「さびる」ことがありますので正しい使い方をする事が大切です。
SUS430

●Cr を16〜18%含むフェライト系のステンレス。
●軟鋼(鉄)と同じように強い磁性をもち、磁石につきます。
●めっき処理を行わなくても耐食性はありますが、屋外の使用には不向きです。

 〈参考文献〉 ステンレス鋼の特性 平成7年 〔日新製鋼株式会社 発行〕
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表面処理(めっき)
ユニクロめっき
〔電気亜鉛めっき
 光沢クロメート処理)
別名:ユニクロ、白めっき
●電気亜鉛めっきに光沢クロメート処理を施しためっき。
●青銀白色(ブルー系)で美観を主として、耐食性をさほど重視しない鋼材に使用し
  ます。屋外の使用には不向きです。

※屋内でも湿気がある場合には、どぶめっき(溶融亜鉛めっき)をお奨めします。
有色クロメート
(電気亜鉛めっき
 有色クロメート処理)
別名:クロメート

●電気亜鉛めっきに有色クロメート処理を施しためっき。
●外観が黄金色又は虹色のクロメート処理をいい、耐食性はユニクロめっきよりも
  高くなっていますが、長期の屋外の使用には不向きです。

※六価クロムを含まない RoHS 指令対応「三価クロメート処理」製品は、現在の色が維持
  できないため、受注生産になっております。(色=桃色)
溶融亜鉛めっき
(どぶめっき)
別名:どぶづけ、
    天ぷらめっき







●溶かした亜鉛に鋼材を浸し、表面に亜鉛の皮膜を形成させためっき。
●表面に生成される亜鉛の酸化被膜は水や酸素を通しにくい性質のため、優れた
  防食効果を発揮します。
●亜鉛は鉄よりもイオン化傾向が大きいので、傷等で鋼材の素地が露出しても犠牲
  防食作用により、周辺の亜鉛が鋼材素地よりも先に溶け出し、電気化学的な保護
  をします。
●ドブとは、溶融亜鉛の槽をドブにたとえ、そこに浸漬する事からこう呼ばれています。
  また高温の液のなかで天ぷらの衣のようにメッキが着くことから、「天ぷらめっき」
  と呼ばれたりもします。一般的にドブ(づけ)といった場合、溶融亜鉛めっきの事を
  言います。

 〈参考文献〉 1. 図解 めっき用語辞典 1994年 〔株式会社日刊工業新聞社 発行〕
          2. トコトンやさしい「めっきの本」 2006年 〔株式会社日刊工業新聞社 発行〕
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樹脂
 PVC
(塩化ビニル)
●可塑剤の配合により、高硬度品から軟質品の製作が可能な樹脂。
●耐薬品性、難燃性、電気絶縁性に優れています。
 PP
(ポリプロピレン)
●適度な硬度と柔軟性を持っている樹脂。
●汎用PPは、屋外の使用には不向きです。
 ABS樹脂

●アクリロニトリル(A)・ブタジエン(B)・スチレン(S)の三つが重合された樹脂。
●耐衝撃性、耐熱性、耐薬品性などの平均した性質を持っています。
●汎用ABS樹脂は、屋外の使用には不向きです。

 〈参考文献〉 初歩から学ぶプラスチック 1955年 〔株式会社工業調査会 発行〕 
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ゴム
NR
(天然ゴム) 
●JIS K 6386 防振ゴム材料 種類A (一般の加硫ゴム)。
●いわゆる最もゴムらしい弾性をもったもので、耐摩耗性などの力学的性質がよい
 ゴムです。 
CR
(クロロブレンゴム)
●JIS K 6386 防振ゴム材料 種類C (特に耐候性(及び軽度の耐油性)を要求され
  る加硫ゴム)。
●耐候性、耐オゾン性、耐熱性、耐薬性など平均した性質を持つ合成ゴムです。
EPDM
(エチレンプロピレンゴム)
●JIS K 6386 防振ゴム材料 種類E (特に耐熱性を要求される加硫ゴム)。
●耐老化性、耐オゾン性、極性液体に対する抵抗性、電気的性質がよい合成
  ゴムです。

 〈参考文献〉 1. JIS K 6386:1999 防振ゴム−ゴム材料 (JIS規格票) 〔財団法人日本規格協会 発行〕 
          2. 新版 ゴム材料選択のポイント 1991年 〔財団法人日本規格協会 発行〕
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